超メモ

Lancersを拠点に活動する新卒フリーランスが書き残す備忘録や働き方のまとめなど。

断食で最強の仕事力を会得する:0日目

 

noodle dish

日頃から気になっていたのが、食事の後に訪れるパフォーマンス低下である。

食事は人間が栄養を摂取するための重要なルーティンだが、現代人は何かと過食になりがちだ。

私自身、基本的には1日3食を心がけてきたが、食事の後に血糖値が高まり、低下していく際に訪れる眠気や集中力の低下がどうしても抑えられず、圧倒的な効率の悪化に長年悩まされてきた。

1日3食が推奨されてきたのも、肉体労働に必要なカロリーや炭水化物を摂取するためだったり、身体的な成長が著しい子供の健康管理を想定しての文言だったりするのでは、と疑問を覚えたのである。

また、現代人は肉体労働の必要性も減少し、2021年現在はリモートワークが推奨されるなど、肉体への負担は類を見ないほどに小さくなっている。

このようなライフスタイルが定着すれば、1日に3食も食べる必要はないはずなのだ。

 そこで今回私が実践するのは、1日の食事を1食に限定し、生活を続けるとどうなるのか、という実験である。

箸やフォークを使う本格的な食事を夕食に限定し、日中は最低限の栄養しか補給しない、というやり方で、断食を進めていきたい。

 

この断食計画のインスパイアとなったのがこちらの記事で紹介されていた、苦学生時代に1日1食で過ごしていた、という体験談である。

www.mec.co.jp

お金がなく、ろくに食べ物も買えずに1日1食が当たり前となっていたという経験には同情を覚えるが、継続的な空腹状態は、実は人間の潜在能力を引き出す上で重要な役割を果たしているのではないだろうか。

食欲は人間の3大欲求とされているが、逆を言うと3大欲求を満たせさえすれば、ある程度の段階で人間は満足感を覚えてしまう。

満足感とは、それ以上の成長を求めなくなってしまう心理理状況であるため、簡単に満たされてしまうと、長期的には自分にとって不利益を被ってしまいかねない。

飽食の時代である今日において、満腹感は非常に得やすい一方、それによって現代人のポテンシャルが奪われてしまっているのではないだろうか。

そんな疑問から、今回の1日1食計画はスタートしたのだ。

断食で期待できるメリット

断食はダイエットの面から注目されやすい手法だが、仕事をする人間として、いくつかのメリットにも期待したいところである。

仕事効率化

一つ目は先ほどから紹介している通り、仕事のパフォーマンス向上である。

食事の度に悩まされていた体内の消化活動に付き合わされることがなくなるので、体調に左右されるリスクは減少するはずだ。

食事のために仕事を中断する必要もなくなるので、最低限必要な休憩のみに時間を絞り、有意義な1日を過ごせるのではないだろうか。

時間節約

大抵の会社においては、昼食の時間としてお昼休みが設定されている。時間については60~90分程度が一般的だが、逆を言えば食事のためにこれだけの時間を割いている事がわかる。

昼食を丸ごとスキップすれば、この分の時間を丸ごと仕事に割り当てられる。その上食後のパフォーマンス低下も回避でき、一石二鳥である。

これは私事だが、基本的に日が沈んでから仕事をするのは性に合っていない。日が沈み、多くの人が帰宅の途についている中、わざわざ自分だけ頑張らないといけないのはなぜか、と自問してしまうためだ。

また、夕食を食べてから仕事をするというのも、非常に憂鬱な行為である。せっかく夕食を楽しんでから仕事に戻るというのは、よほど追い込まれていなければ取り掛かる気になれない。

そんな理由から、昼休みの時間を割いてでも日中は仕事に没頭したいのだ。

良質な睡眠

断食のもう一つのメリットが、睡眠への影響である。夕食はなるべく早めに済ませた方が良いというが、これは就寝時に胃腸が活発になり、睡眠の質が低下するのを防ぐためだ。

聞けば食後から数時間、体内に摂取した食物を消化・分解するため人間の体は盛んに動き、睡眠を妨げるという。

これは体内に残っている食べ物が多いほど消化の完了を遅らせてしまうとも予想でき、食事を夕食に限定してしまう事で、消化スピードを高める事ができるのではないだろうか。

そんな予測から、断食は質の高い睡眠にも良い影響を与えると期待したい。

 

断食の実施にあたって

今日から断食を実際に行なっていくわけだが、あくまでも実験的な取り組みという事で、具体的なルールについては今のところ明確に規定はしない。

あくまでも本格的な食事は夕食に限り、給水はもちろん、チョコなどのちょっとした食べ物の栄養補給は適宜、負担にならない程度に行う予定だ。

今回の断食の目標は、1日1食を生活習慣に定着させることにある。

短期的なダイエット手法として極端な断食が実施されることもあるが、その効果について疑問があることもさることながら、明確に「○日後に終える」ことを前提としているので、実現できるものだ。

今回行う断食は、習慣として無理のない範囲で行うことを前提とするので、「無理はないが、それでいて効果も確かにある」感覚を目標に改善していきたい。

また、断食は食を断つと書くので、食事と絶縁・対立するような印象を抱くかもしれないが、個人としてそんな意識は全くない。

むしろ、食事の機会を1日に一回へ減らすことにより、これまで以上に食事を楽しみ、そして感謝しながらいただけるのではとも期待している。

イスラーム教徒が毎年実施するラマダーンにおいても、断食には食事への感謝の気持ちを忘れないため、という思いも込められる。

人間の理性を試し、感性を再確認する意味でも、この断食が有意義なものになることを祈りたい