超メモ

Lancersを拠点に活動する新卒フリーランスが書き残す備忘録や働き方のまとめなど。

テレワークで現代人が失ったものとは?「出社ロス」に苦しまず仕事効率を上げる方法

work life balance

働き方改革や新型コロナの影響により、毎日オフィスへ出向かなくとも仕事ができるようなリモートワーク環境の整備が進んでいる。

毎日の通勤から解放される反面、オフィスへ行かなくなったことで、仕事効率の低下に悩まされる人は意外と多いものである。かつては「家で仕事がしたいなぁ」なんて漠然と考えていたのが、いざ出社ができなくなると、全く仕事が捗らなくなった、というケースもよく耳にする。

今回は、そんな「出社ロス」とも言える症状がなぜ現れるのか、そしてどのように出社せずとも家から仕事効率を高めるのかについて、自分なりの方法を提案してみたい。

「出社ロス」の原因

テレワークによって出社の文化が失われた今日において、実は現代人が奪われたものは一言で言い尽くせないほど多い。その一例を紹介しよう。

ルーティンの喪失

まず、ルーティンの喪失である。朝起きて、朝食を食べて着替えて出社するというルーティンは、仕事を始めるまでの重要な儀式として機能していた。

ルーティンは物事に集中する前に取り組むべき重要な行動で、出社までのプロセスは本人の意図せぬところで大切な役割を担っていたのだ。

テレワークによって出社がなくなった際、ビジネスマンは皆出社のルーティンを失い、仕事に熱を入れることができなくなっていたのである。

日光の不足

出社しないということは、仕事のために外に出ることもなければ、駅や駐車場まで歩くこともない。普段ならここで日光を浴びていたのが、自宅の篭ってしまうことで光量不足が発生していたのだ。

日光を浴びることで得られるセロトニンは、リラックス効果や集中力増加、頭の回転を早くするなどの効果があるとされている。就業前に日光を浴びる機会が失われたことで、セロトニンを得られなくり、それが仕事効率の低下につながっている可能性が考えられる。

heisei-ikai.or.jp

運動不足

通勤がなければ、運動不足による脳機能の低下も懸念される。通勤は仕事におけるストレスの原因となっている一方、歩いたり電車で揺られたりというのは意外にも多くのカロリーを消費するため、それなりの運動効果が得られていた。

個人差もあるが、通勤に必要な運動だけで200~300キロカロリーほど消費することも珍しくなく、これは適度な有酸素運動を行った時と大して変わらないカロリー消費量だ。

rurubu.jp通勤による往復運動がなくなれば、単純計算で消費されていた200キロカロリーが行き場を失い、20日で4,000キロカロリーの余剰が生まれることになる。

これはもちろん単純計算なので、直接これだけのカロリー余剰が生まれるわけではないが、それにしても相応の運動不足が発生していることには変わりない。

体重増加や集中力低下などの問題が想定されるだろう。

コミュニケーション不足

実際に対面で人と話すことは、ストレスの解消やうつ症状の軽減に役に立つ。会社に勤めていると、同僚や上司とのコミュニケーションによって、仕事の悩みなどの解消にも役立っている側面があったものだ。

しかし自宅でコミュニケーションを取るとなると、電話やビデオ会議による最低限の対話となってしまい、安心して雑談ができる機会は大いに減少する。

コロナ禍では友達や家族と話す機会も減っており、ますます引きこもりがちの生活となってしまい、うつ症状の悪化が懸念されるのだ。

環境の不足

仕事が自宅ではかどらないのは、単純にオフィスと同等の環境整備が行き届いていない要因も挙げられる。

普段から食事などで使っている机で仕事をするというのは、どうにも気分が仕事モードに入りきらないので、集中力を高めるのは難しいのだ。

同僚・上司の不足

仕事のパフォーマンスを高めるには、周囲の目というのも重要である。周りに頑張っている人や、監視の目があればそれなりに業務へ励めるものだが、いきなり人の目がなくなってしまうと、そんな気も起きなくなってしまう。

人の目がないと仕事ができない人にとって、テレワークはかなりの負担となるだろう。

睡眠不足

出社しなくて良いということで、ついつい夜更かしが捗ってしまうという話はよく聞くが、テレワークとは言え業務時間が縮まるというわけでもない。

始業五分前にベッドから出る生活を続けていると、いつまでも仕事モードに入れない上、ストレスも大きいのだ。

出社ロスの解消方法

出社ロスで生まれた上記のような問題を解消するためには、以下の項目を順に満たしていくことがポイントだ。これは長年のテレワークスタイルから得た、一つの知見である。

睡眠のルーティンを作る

毎度のように紹介しているが、睡眠のルーティンを決めるのは重要である。23時に寝て7時に起きるというように、例え出社がなくとも余裕を持って目を覚まし、始業までに準備を整えることが大切だ。

また、7時間前後の睡眠時間を確保し、しっかり休息をとることも重要である。始業時間が許すのであれば早起きである必要はなく、確実に毎日睡眠時間を確保できる環境を整えよう。

散歩を日課にする

通勤の日課が失われた場合、散歩の習慣を取り入れるのがおすすめだ。近くのコンビニ、あるいはちょっとだけ遠いコンビニへ朝食を買いに行くなどのルーティンを取り入れ、適度な運動と日光浴で頭を目覚めさせるのがポイントである。

運動不足解消のため、ランニングなどのスポーツを取り入れられればベターである。

シャワーを浴び、服を着替える

朝の運動が日課になると必然的な習慣となるのが、シャワーと着替えである。シャワーは血行を促進し、気分転換にもなる上、体臭予防にもつながる。

こちらの記事では湯船に浸かるのが良いとされているが、そこまでの余裕を平日の朝に見出すことは難しい。個人的にはシャワーを浴びるだけでも十分である。

president.jp

シャワー後は仕事用の服に着替えれば、気分も仕事モードへ切り替えられるだろう。満員電車に乗せられて、汗びっしょりで始業するよりもはるかに健康的ではないだろうか。

部屋を片付ける

仕事用の環境を自宅につくるためには、部屋をもうけられるのがベストだが、一人暮らしの家だとそんな余裕はなかなかないものだ。

そんな時は机の上や周囲にあるモノやゴミを片付けるだけで、気分も大きく変えられる。特に仕事の際は私物を片付け、周りや机の上に何もない状況を作れるのが理想である。

部屋を片付けるという行為をルーティーンにすれば、仕事への切り替えもスムーズに行えるはずだ。

週末や業後に人と会う

人に会わない毎日を過ごすのは、精神的にも追い込まれてしまいやすい。早く仕事が終わった日や、週末はできるだけ身近な人と会うようにするのが理想的だ。

適度なコミュニケーションをとり、ストレスを溜め込まないようコントロールしよう。

まとめ

出社がなくなった事実を紐解いてみると、実は多くのアクティビティが日々のルーティーンから抜け落ちてしまうことがわかる。

出社で発生していたストレスだけをうまく取り除き、良い部分は継承することで、理想的なテレワークライフを実現してほしい