超メモ

Lancersを拠点に活動する新卒フリーランスが書き残す備忘録や働き方のまとめなど。

テレワークがいまひとつ捗らない理由と問題の解消法

テレワーク

働き方改革や新型コロナの影響で、2020年以降はテレワーク・リモートワークの導入が躍進を迎えた年でもあった。

新しい働き方はQOLの向上やパフォーマンスの向上に期待が持てる反面、従来の環境からうまく脱却できず、システムは移行できても人間が順応できないという問題ももたらしている。

今回は、学生時代よりフリーランスとして6年以上活躍してきた私自身の経験から、テレワークが捗らない理由や、問題を解消するための方法をお伝えしていきたい。

 

 テレワークが生産性を低下させる原因

基本的に、テレワーク環境でパフォーマンスが維持できない原因は、以下の3つに絞られる。

免れざる公私混同

テレワークを自宅で実施する人が9割を超えていると思うが、自宅での業務遂行は大きな困難を伴うものだ。

中でも、プライベート空間の最たる例である自宅へ仕事を持ち込むという振る舞いは、理性ではその必要性を理解できても、体はなかなか受け付けてくれないものである。

仕事を忘れて趣味や家族との時間に没頭するための空間へ、ストレスの主たる原因となる仕事が持ち込まれると、心の逃げ場や仕事のスイッチの入れ方が分からなくなってしまうのだ。

広い家で、好きなように仕事に使える空きスペースがあれば気にならないかもしれないが、ワンルームの一人暮らし世帯となれば悲惨である。一つの部屋で私事と仕事をこなさねばならず、その負荷の大きさは想像に難くない。

強力な「怠け」の誘惑

自宅での仕事は、何かと怠ける誘惑が多いのも難点である。

普段であればプライベートな時間を過ごすための場所であるため、誘惑が多いのは当然のことなのだが、仕事に縛られる時間があるとなると、いつも以上にそれらは大きな魅力を発してくる。

いかにしてこれらの誘惑を退けるかというのも、テレワークをこなすための大きな課題だろう。

周囲の目の欠如

これまでオフィスで仕事をしてきたという人にとって、周囲の目が失われるというのも意外と大きな変化ではないだろうか。

上司や同僚の目というのは無意識にプレッシャーを当人に与えるもので、その負担は仕事のストレスとなる一方、場合によっては心地よい重石となり、仕事への活力を与えてくれることも少なくない。

テレワーク環境で一人孤独に仕事へ向かう場合、このような第三者のプレッシャーが失われてしまい、今ひとつ仕事に打ち込めなくなってしまうというケースだ。

公共空間では自宅ほどの自由度を持って過ごすことはできないが、パブリックな場だからこそ得られた力もあったことに、テレワーク環境になって初めて気づくだろう。

テレワークの生産性を高める方法

そんなテレワークの生産性を高めの方法には様々なアプローチが存在する。今回は以下の3つに焦点を合わせ、簡単にできる対処法をご紹介したい。

スケジュールの作成・確認

最も簡単なテレワークの効率化の方法が、スケジュールの作成である。これはToDoリストの作成でも問題なく、その日やることを始業前に書き出すことが大切だ。

ベーシックな方法だが、今日やることを一度書き出すことで、目標設定を進められる。ゴールの見えないマラソンを走るのは苦痛だが、目的地が明確なレースとなればそのモチベーションに大きな違いが生まれるのである。

完了したタスクに線を引いていくことで、少しずつ目標に近づいていく感覚を獲得し、効率的な業務遂行を実現可能だ。

ワークスペースの確保

ワークスペース、いわゆる作業場の確保は重要である。自宅の部屋数に余裕があれば一部屋丸ごと仕事部屋にしてしまうのが理想だが、ワンルームぐらしのように余裕のない環境ではそれは難しい。

そこでお勧めしたいのが、仕事用の机や椅子の準備である。大事なのはいま現在視界に入っている世界が「仕事場」となることなので、最低限デスクを専用のものにするだけでも、メンタルに良い影響を与えてくれる。

最悪、仕事の時だけ机や座る向きを変えるだけでも、仕事モードへのスイッチを促してくれるだろう。

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規則正しい生活

最後は、規則正しい生活の実践である。早寝早起きである必要はないが、毎日の寝る時間と起きる時間を固定し、1日のリズムをうまく構築することが大切である。

そこから始業・終業時間を計算し、生活を設計できればベストである。会社勤めの場合、就業時間をコントロールすることは難しいが、それでも毎日時間帯が変わるというケースは稀なものだ。

起床・就寝のリズムを就業時間に合わせて設計する場合でも、問題なく規則正しい生活を得られるだろう。

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おわりに

テレワークが捗らない理由は人によって異なるものだが、上述の理由に大抵は収斂されるのではないだろうか。

テレワークがもたらす弊害の壁は高い一方、正しい対処法を実践すれば、問題の多くは解消可能である。

大事なのは、対処法を知るだけでなく、実行することである。能動的にどれだけベターな方法を実行できるかが、テレワークを味方につけるための最大の分かれ道となる。