フリーランスはさっさと法人化すべき!なのか?
法人化について対した知見もないままフリーランス生活3年目を迎えているが、今朝気になる記事を見かけた。
style.nikkei.com個人で事業を展開するなら、早いうちから合同会社を設立し、自由で信頼のおけるステータスを確保しておいた方が良いというもの。
2006年に廃止された有限会社の仕組みと入れ替わり、新たに誕生した合同会社の仕組みは、株式会社よりも設立・維持コストが低く、個人事業主の延長線上として運用しやすいとのことだ。
株式会社を設立する費用やそれを維持する手間は大きいという話を聞いてはいたが、いざ合同会社と比較するとそのコスパの高さは歴然のようである。
合同会社設立の魅力
株式会社であれば設立コストだけで数十万発生することも珍しくなく、株式発行や決算などなど、運営にはあまりに多くの負担が強いられる。
一方で合同会社の場合、上記の記事では設立費用は12万円程度、年間の運営コストも10万円以内で、諸々の手続きも一切発生しないということなので、スモールスタートで事業を展開しているフリーランスにとっても美味しい話である。
また、合同会社もれっきとした法人なので、社会的ステータスも法律上は株式会社と同等である。知名度はやや劣るかもしれないが、それでも個人事業主よりもはるかに高いステータスを得られそうだ。
近年はアップルやGoogleの日本法人など、大手外資系企業も次々と合同会社へ切り替えている。
合同会社の形態で設立するのではなく、株式会社からわざわざ切り替えるのだから、かなりのメリットが見込めると考えて問題ない。
会社運営における手続きが簡略化され、所有と経営が一体となった運営を実現し、意思決定を迅速に行えるということで、風通しの良い環境を作る上でも重要そうだ。
biz.moneyforward.comGAFA企業が次々と合同会社を設立すれば、それだけ「合同会社」というステータスにも箔が付くというものである。「ベンチャー企業の合同会社」という響きは近いうちに、若者の憧れとなれるかもしれない。
節税効果はいかほどか?
法人化にあたって気になるポイントが、節税についての問題だ。合同会社は株式会社と同様の税制が適用されるため、個人事業で年間所得が500~800万円程度ある場合、節税の恩恵を受けられる可能性がある。
累進課税の厳しい個人所得よりも、法人所得税はどれだけ稼いでも34%程度で抑えられる仕組みとなっているため、成長力がある場合には間違いなく法人化が有効だ。
私個人の場合、今後所得税率は20~30%にまで跳ね上がる可能性が高いため、さっさと法人化してしまい、早いうちからその仕組みに慣れておいた方が良いという気もしている。
いよいよ法人化か
単なる無知ではあったものの、合同会社のメリットに気づけたことで、法人化のハードルは下がり、その魅力も自分の中で日増しに大きくなっている。
十数万円もあれば法人化できるという手軽さも、会社設立の一歩を後押ししてくれていることは間違いない。
今のところいつ法人化する、ということは決めていないものの、対したリスクもなく、節税効果も期待できる以上、今年中には法人となっている可能性は我ながら極めて高そうだ。