Webライターは意外と儲かる、という話
先日、フリーランス3年目にして月収60万円に到達した話をしたが、収入源の10割はWebライティングである。
インターネットで収入を!みたいな話をよく耳にするし目にもするが、その多くはサロンやブログ、アフィリエイトといった手法である。
中にはいかがわしい、グレーゾーンな方法で収入を得ている人もいるが、そういったものに比べれば(比べなくても)、Webライティングは非常に健全な収入源である。
ただ、 Webライターという職業は認知こそされていても、1文字0.1円のような叩き売り価格で仕事を請け負っていると思われることも少なくなく、何やら貧しい商売であるという認識が広まっている。
ここで物申しておきたいのは、Webライターはやり方ひとつで非常に儲かる商売になり得る、という話である。
どんな仕事を受けているのか
残念ながら、1文字1円にも満たないようなWebライティング案件は実在のケースである。実在どころか、分母としてはこのような悪質な案件の方が未だに多いというのが現状だ。
一方、僕自身がどのような案件を受けているのかと言えば、1文字換算で1.5~4円の案件である。
前述のような案件は確かに多いが、丁寧に仕事を探すとこれくらいの条件のものは意外と見つかるものだ。
業種としては、その多くがIT関係、特にBtoBのサービスを展開している企業のWebメディアだ。
この辺りは相応の報酬が期待できるだけでなく、継続的な発注を続けてくれるので、収入が不安定になりやすいフリーランスにはありがたい顧客である。
こういった案件を1日3万円分こなすと、月20日の労働で月収60万円に到達するという仕組みだ。
なぜWebライターは儲かるのか?
簡単に言ってのけてしまっており、中々現実味のある話のように聞こえないかもしれない。
Webライターという仕事を紐解いてみると、実は儲かるための要素がいくつも備わっており、これくらいの収入であれば決して難しくない。
元手がいらない(売れ残りが発生しない)
まず、Webライターという職業は材料費がかからない。
必要なのはPCだけ(人によってはスマホだけ)なので、インターネット環境があれば誰でも参入でき、元手もかからない仕事だ。
また、洒落た言い方をすれば完全受注制の案件ばかりなので、自身の仕事が無駄になることもない。
坊主丸儲けという言葉がある通り、元手のかからない商売は利益率が非常に良い。Webライターもそんな職業の一つで、事実上、稼いだお金は全て自分のポケットに入れてしまうことができるのだ。
赤字の概念が存在しない職業は限られているが、Webライターは数少ない一例と言える。
店舗がいらない(自宅を事務所に)
元手がかからなければ、場所も必要としないのがWebライターの特徴だ。屋根付きで、インターネットがある場所ならどこでも仕事ができるので、自宅からでも、カフェからでもお金を稼ぐことができる。
店舗が必要な飲食店や小売業は、在庫を仕入れる費用だけでなく、家賃出費も大きい。
一方でWebライターはこれらの固定費に悩まされることがないので、金銭的にも精神的にも負担の少ない商売だ。
効率的に字を書けるスキルの希少性
Webライターは誰にでもできる仕事だ、と思われがちだが、実はそうとも言い切れないのが現状だ。
実際にネット上で無数に存在するWebコンテンツを眺めていると、どれだけ綺麗なWebサイトでも、そこに掲載されている文章は見るに耐えないものであることがほとんどである。
あるいは、ビジネスライティングとして耐え得るものを書くためには、ある程度の時間が必要だ、というケースもあるだろう。
Webライターの存在意義は、こういった問題を解消するためにあると言える。普通の人なら1時間かけてやっとの文章を、30分で仕上げられる能力の価値は大きい。
クライアントによっては作業時間が短縮できるだけでなく、自分よりもはるかに綺麗な文章を書いてくれるということで、喜んでもらえるケースもある。
実感が湧きにくい仕事かもしれないが、数をこなしていくにつれ、この仕事の意義とニーズを理解できるようになってきたところだ。
儲かるWebライターになる方法
上述のケースは僕が実際にこなしているパフォーマンスの一例で、少ない時には1万円程度の日もあルガ、多い日には4~5万円分の仕事をこなすこともある。
まだまだムラがあるため、絶対的な安定感は得られていないものの、確実に売り上げを伸ばすためには以下の二つのアプローチがマストだろう。
とにかく質とスピードを高める
Webライターで稼ぐためには、とにかく人一倍の文章力を身につける必要がある。
文章力と言っても勘違いしないでいただきたいのは、小説家のような表現力の豊かさではなく、論理的な文章を素早く構築する能力だ。
多くのWebライターが見誤っているのは、Webライターの役割だ。もちろん、案件によっては小説のような文章を書く必要があるかもしれないし、ユニークな企画力が重視されるものもあるだろう。
しかし世の中に溢れているWebライター向け案件の9割は、ロジカルな文章を素早く仕上げる能力が試されるものだ。
ここをきちんと押さえることで、Webライターとしての収入に大きな変化が現れるはずである。
継続的な営業活動
Webライターはやや薄利多売の傾向もあるため、常に新規顧客を開拓し続けることも重要だ。
良い案件がたまたま見つかっても、必ず自分のもとにそれが転がり込んでくるとは限らない。また、現在引き受けている優良な案件が、唐突に終了する可能性も常に存在する。
そのため、良い案件を常に探し回り、確実に仕事が増え続ける仕組みを作っておくことが重要だ。
おわりに:Webライターは "頑張れば" 儲かる
ここまで、なぜWebライターが儲かるのか、そしてWebライターで儲けるためには何が必要なのか、を簡単に紹介した。
Webライターは何年も継続的に取り組むことで、儲かる職業へと成長してくれる。月並みな結論で申し訳ないが、ともかく頑張り続けることが収入アップへの近道だ。
次回以降、どのように頑張れば良いのかについて、もう少し掘り下げて紹介したい。