超メモ

Lancersを拠点に活動する新卒フリーランスが書き残す備忘録や働き方のまとめなど。

安物買いで銭失わない。業務スーパーのPB商品がお買い得の理由を考える

f:id:oxword:20200210103749j:plain

安かろう悪かろうは過去の産物。これからは安くて良いものをしっかりと手に入れる時代、ということを体現するブランドの一つが、業務スーパーです。

toyokeizai.net僕も昔は安いものはすぐに壊れる、体に悪い、食べ物は美味しくないと考えていたクチで(というか少し前までそうだったはず)、業務スーパーにお世話になることなんか大学の用事くらいのものだろうと考えていました。

ただ、セブン商品をはじめとして、各社からプライベートブランド(PB)が次々と登場するうち、そんな考えも僕の中で変わっていきました。

PBの場合、そもそも商品の質を下げるのではなく、自社工場や流通網で商品を販売するため、同じクオリティの商品でも価格は他社ブランドを取り扱うよりも安くなるのは当たり前です。

そんなわけでそれなりに質の良い商品が、かなりお求めやすい価格で手に入るわけですが、上の記事によると、業務スーパーはそんなPB商品に向けられる企業努力がなみなみのものではないことがわかります。

業務スーパーが無理なくコストダウンできるワケ

いや、企業努力といっても社員の人たちが夜を徹して働き詰めで、みたいな話ではなく、とても想像力豊かに工夫をこらしながらコストカットに努めているなという話です。

話を読んでいる限り、この業務スーパーのコストカットの手法はとても健全だなという印象があります。

世の中のムード的にはコストカットはけしからん、良いものを買って景気を良くして社員にお金を回そうという空気がありますし、僕もそれが正しいとは思っていますが、業務スーパーのように「安く大量にモノを変えることができるお店」がアイデンティティとなると、高級志向に舵を切るわけにはいきません。

だからと言って人件費削減、材料費製造費削減で切り詰めていくことは非合理的ということになるのですが、そこで社員のクリエイティビティに注力できるようになったのは非常に大きいのではないでしょうか。

コストダウン+話題性の相乗効果

加工度合いの高い商品に注目して、質を落とさず材料費を浮かす余地を設けたり、牛乳パックデザートのようなユニーク商品を売り出し、話題性もさらっていく姿勢は非常にイノベーティブです。

あるいは原材料生産、無駄ゼロで使い切る「もったいない」の精神を徹底し、工夫次第でうまく商品化していく技術と知恵も、知性の尊さがかいま見えるほどの芸術性を覚えるほどです。

「〇〇はこう作らなければいけない」ではなく、「こうすれば美味しく無駄なくいただけるのでは」というエコ精神によって、無理のないコストカットと収益化に繋がっているのは、まさに現代の企業のあるべき姿を体現していると言えるでしょう。

 

うちの近所にも業務スーパーがあるので、久しぶりに実地調査に行ってみようかという気持ちになった次第でした。すごい企業が世の中にはありますね。